本学は、公益財団法人日本看護協会の認定看護管理者の受験資格のうち「要件4:看護師長以上で3年以上の管理経験があり、大学院において管理関連の修士号を取得」に該当することが認められています。看護師としての経歴を満たしている方は、本学での学修と看護管理に関連する修士論文研究によって、修了後に認定看護管理者の認定審査(書類審査)を受けることが可能で、筆記試験に合格すれば、認定看護管理者の資格を認定されます。
2018年度には、修了生5名が合格され、これまでに述べ修了生10名が認定審査に『要件4』で申請し、筆記試験にも合格され認定看護管理者として認められました。皆様もぜひチャレンジしてください。
認定看護管理者合格者からのメッセージ
■三菱京都病院 緩和ケア病棟看護師長 山田利惠さん(3期生)
看護師長になった時、私は認定看護管理者を目指したいと思いましたが、看護管理者研修の受講にタイミングが合わず、大学院で学ぶことを選択しました。そのような中、修士論文が看護管理に関する研究であり、その他の要件を満たしていれば認定の受験資格が得られることを知りました。今でも、素直に嬉しかったその時の気持ちを覚えています。救命が最優先される集中治療室から始まった私の看護は、今、治療には限界があり看護が最も必要とされる緩和ケア病棟の看護師長職に辿り着いています。これからも「人に必要とされ役に立つこと」を銘肝し続けたいと思います。そして、地域に目を向け緩和ケアの発展に尽力したいと考えています。さらに次世代を担う後輩の育成に対しては、ロールモデル的な存在でありたいと思います。最後になりましたが、本学とご指導を頂きました飛田教授に心より感謝申し上げます。
■公益財団法人 近江兄弟社 ヴォーリズ記念病院 医療安全管理室 木下ゆかりさん(5期生)
大学院受験の際、認定看護管理者の受験資格が得られる事がわかり、入学時から準備を始めました。履修科目は、教授のアドバイスにより、受験要件を満たす科目を選択し、看護管理の内容で研究論文を進めました。
試験対策は、過去問題と現在社会問題になっている事に目を向けキーワードを論述できるよう、頭の中で整理しました。そして、先輩方からのアドバイスと、講師に恵まれたこと、講義内容の充実(参加型)が合格に繋がったのだと、とても感謝しています。
今後の抱負としては、組織をと取り巻く地域や組織内の問題を明確にして、多様な社会情勢に柔軟に対応できる管理者を目指し、社会に貢献していきたいと考えています。
■市立伊丹病院 副看護部長 竹原三千代さん(5期生)
私は、本校で看護管理に関連する修士論文研究を修了すると、認定看護管理者受験資格「要件4」に該当する事を、指導教授から伺っていました。本校を卒業して、学会発表や論文投稿を終えた時に、認定看護管理者認定審査を受けようと考えました。
書類審査に必要な文書類は、事務部の方が熱心に関わって下さり順調に準備ができました。審査試験対策は、看護管理学習テキストを中心に学習して過去問に取り組みました。
無事に認定審査に合格できた事は、2年間惜しみなくご指導して頂いた指導教授のおかげだと感謝しています。
今後は、看護管理者として組織の発展の為に貢献できる様に、精進したいと思います。
■さいたま市立病院 看護師長 野々村ゆかりさん(5期生)
医療安全管理者の実践においては、医療安全管理学・医療情報学・経済学や経営学等の幅広い知識が求められます。本学に入学し、それら多くの管理学を修得しました。今回、その学びを活かすためにも必要な資格であると考え受験しました。医療の質向上に看護の力は大きく影響します。現在、医療は病院完結型から地域完結型に移行し、より看護の力が求められています。このような重要な役割を持つ看護の力を最大限に発揮出来るように看護師を含めた医療スタッフの支援をして行きたいと考えています。
受験においては、飛田教授のご紹介で一昨年の合格者である1期生中山昌美さんに論文や過去問についてご指導いただきました。このようなサポート体制も当大学院の素晴らしい点であると感謝しています。
■国家公務員共済組合連合会 枚方公済病院 看護師長 片桐福枝さん(6期生)
認定看護管理者の受験は、当大学院入学時から念頭におき、履修科目を受験対策の一環として選択しました。
選択問題は看護管理学・看護組織学・看護情報学など8学科の広範囲の中から、たった20問の出題で焦燥感にかられましたが、歴代の過去問を中心に出題傾向や重要ポイントを分析し学習しました。
論述問題の対策は学習時間が全くとれませんでしたが、今回の論述試験のテーマが修士論文や授業の課題レポートなどと類似であったこともあり、その時に記載した文章を想起し論述しました。当大学院在学中に自分の考えをさらに熟考することや根拠を示して口説する、論述で表現することをより一層ご教授いただいたことが今回の大きな成果になったと実感しています。